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【報文】富山県のトンボ(2020年記録)

2020年の調査では12科77種のトンボが確認され、マユタテアカネとマイコアカネの種間雑種と推定される個体も確認された。旧市町村単位の初記録は、大門町(現射水市)のニホンカワトンボ、城端町(現南砺市)のオナガサナエ、平村(現南砺市)のモートンイトトンボ、細入村(現富山市)のエゾトンボ、魚津市のムスジイトトンボ、アオヤンマ、オナガサナエ、黒部市のハネビロトンボ、初見日の更新は、アオモンイトトンボ(4月28日)、アジアイトトンボ(3月26日)、ムカシトンボ(4月16日)、オナガサナエ(6月3日)、ダビドサナエ(4月15日)、キトンボ(6月19日)の6種、終見日の更新は、アオモンイトトンボ(12月11日)、アジアイトトンボ(12月11日)、カトリヤンマ(11月18日)、コヤマトンボ(9月11日)の4種であった。一方、県内で40年以上記録が途絶えているホンサナエ、遠方からの飛来種であるヒメギンヤンマ、オオギンヤンマ、スナアカネ、タイリクアキアカネ、イソアカネ、アメイロトンボ、十分な調査ができていないムツアカネ、県内での最近の記録が少ないマダラヤンマ、アオサナエ、ヒメサナエ、タイリクアカネの12種は確認されなかった。
【著者名】二橋 亮・二橋弘之・新堀 修・中田達也・不破光大・岩田朋文(太字:当館職員)
【題 名】富山県のトンボ(2020年記録)
【雑誌名】富山市科学博物館研究報告 第45号 詳しくはこちら 

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