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富山県のヨシノボリ大集合の道のり(ルリヨシ編)

現在、当館では富山のヨシノボリ全7種類が見られるというマニアックな展示を行っております。

「7種揃うと龍が出てきて願いが叶う★」という噂があるとかないとかいう話はおいといて…

クロヨシノボリが県内で超レア種なのは前回の齋藤飼育員のひとりごとでもありましたが、

ルリヨシノボリ(以下ルリヨシと略記)もなかなかレアで、捕りにいって捕れるものではありません。

しかし、今年はルリヨシのアタリ年でもあったので、

7種のヨシノボリが勢揃いする展示に至ったわけです。

と いうことで、以下、ルリヨシ展示にいたるまで。

クロヨシノボリを採集し帰る道中で…

不破「富山のヨシノボリ全種展示いけるかもね?」

齋藤「でも今ルリヨシが展示にいないんです…」

不破「マジか~…でもせっかくだから勢揃いでいきたいよねー」

なんて言っていたおり、

休日、夏休み中の息子が川へ泳ぎに行きたいというので、

子守りがてらルリヨシ探しをすることにしました。

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1本目。ルリヨシを採集したことのある県東部のとある川。

流れが結構ある場所に潜ると…

いたいた!

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頬の青い斑点☆ルリヨシはヨシノボリの中でも特に派手なので潜れば見つけられる自信がありました。

しかし、個体数はやはり少ない。

というか この川で出会えたヨシノボリ類はルリヨシ2個体のみ…不思議

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アユカケはたくさんいました♪

2本目

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こちらもまばらながらルリヨシを採集したことがある川

流れの緩やかな堰の下に潜るとトウヨシノボリ、シマヨシノボリの宝庫♥

息子とキャーキャー言いながら堰の直下の流れの強いところに潜ると・・・いました!

オオヨシノボリに混じりルリヨシが!

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自慢の吸盤力を活かして激流の岩にくっつくオオヨシノボリ。

オオヨシノボリが流れのある環境を好むことは以前から川の中で観察していましたが、

ルリヨシもそうなのかもしれません。

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オオヨシノボリ。胸ビレの黒い点、尾ビレの付け根の黒い線が特徴的

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探し求めたルリヨシノボリ。美しすぎる☆☆☆

その後、たくさんのルリヨシを発見しましたが、展示する分だけを確保し水族館へ直行しました(^^)

どれも似ていて区別が難しいヨシノボリたちですが、じっくり観察するととても魅力的なハゼです。

7種揃っているうちに、うおすいに来て水槽にグッと近づき、

おでこと鼻先を水槽にくっつけてじっくりと観察してみてくださいwww

おまけ

大好きなカジカ(大卵型)もたくさんいましたよっ(*^^)v

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3匹います。見つけられるかな?

マニアも集まれ~!富山のヨシノボリ全員集合!

ヨシノボリ好きの方は必見!なかなかマニアックな展示を富山の河川コーナーと田んぼの生物多様性コーナーで開始しましたよ(^o^)/

なんと、富山県に生息しているヨシノボリの仲間、ゴクラクハゼ、シマヨシノボリ、ルリヨシノボリ、オオヨシノボリ、クロヨシノボリ、トウヨシノボリ、カワヨシノボリを、今なら全てうおすいで見ることができちゃうんです!

富山県の上市川が日本海側における分布の東限であるカワヨシノボリ

富山県の上市川が日本海側における分布の東限であるカワヨシノボリ

そもそもヨシノボリってなによ?という方のために説明すると、ヨシノボリは川にすむハゼの仲間で、一生を川だけで過ごすものと、川と海を行き来するものがいます。腹ビレは吸盤のようになっていて、速い流れの中でも石にくっつくことで、流されずに泳ぐことができるのです!この吸盤なら葦(植物)にも登れるだろうということで「葦 登(ヨシ ノボリ)」という名前になったそうですが、実際葦に登っている姿を見たことはありません…笑

腹ビレの吸盤

腹ビレの吸盤

中でもこのオオヨシノボリ♂の吸着力は群を抜いています!!\(◎o◎)/

中でもこのオオヨシノボリ♂の吸着力は群を抜いています!!\(◎o◎)/

富山県の河川の中・下流域には、シマヨシノボリやトウヨシノボリ、ルリヨシノボリ、ゴクラクハゼが、上・中流域にはオオヨシノボリやカワヨシノボリが見られます。しかし、クロヨシノボリは近年、全く姿が確認されていませんでした。それがなんと、今年13年ぶりに県西部で発見されたのです!!(゜o゜)ということで、ひみラボ水族館の西尾さん、川上さんと一緒にクロヨシノボリの生息地調査へ行ってきました。クロヨシノボリが見つかったという川へ行ってみると、えーこんなところに本当にいるのー??という環境…。川でクロヨシノボリに出会ったことがなかったので、半信半疑で調査していると、ようやくクロヨシノボリに出会うことができました(^^)

ん?ピント合ってないけど、これクロヨシ…?

ん?ピント合ってないけど、これクロヨシ…?

水槽に入れてよく見てみると、す~っごく美しい!

水槽に入れてよく見てみると、す~っごく美しい!

クロヨシノボリを見たい方はぜひうおすいへ (^o^)/また、ヨシノボリの仲間7種類の見分け方もパネルで紹介しているので、ぜひこのマニアックな魚たちを全種類制覇してください!もしどれがどれだかわからなかったら、気軽に私を呼んでくださいね(^^)じっくり見分け方を伝授しちゃいます!

さぁ、みんなで富山のヨシノボリマスターになりましょ~!

身近な場所に!

1日から夏の特別展「~夏だっ!大人も子供も自由研究~」が始まりました!

展示している生き物はドジョウ、マコガレイ、ニホンアマガエル、カブトムシなど私たちの身の回りにいる生き物!

でも身の回りってどこ?って思われたみなさん、例えばこんな場所です♪

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水族館から車で5分もかからない、ごく普通の港

 

先日、この港に不破学芸員と二人で生物採集に行ってきました。40分ほどでたくさんの生物を集めることができましたよ!

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チャガラ・アミメハギ・コモンフグなどなど

 

ちなみに港や磯などへ観察に行くときはこんな格好がベスト(^◇^)

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特別展会場で写真撮影ができます☆

 

帽子、ライフジャケット、胴長、たも、あとは記録用にカメラやメモ帳も!

今回の特別展では生き物がいる身近な場所、さらに自由研究のテーマ決めからまとめ方、飼育方法などを紹介しています!

「夏休みの自由研究どうしよう~?」ってお困りの皆さん、魚津水族館に来て自由研究の参考にされてはいかがでしょうか?

アユ解禁

6月16日からアユ釣りが解禁となり、本格的にアユのシーズンがやってきました!

今年は展示のアユを自分で釣りたい!ということで、釣りに詳しい館長に弟子入りして、人生初のアユ釣りに挑戦してきました (・∀・)/

では、早速アユ釣りにトライ!!

竿の長さは約8メートル!館長は片手で操っています!

竿の長さは約8メートル!館長は片手で操っています!

8メートルの竿なんか持ったことがなかったので、どんなもんなのかと思ったらこれがやたら重い…。

片手では竿をうまく動かせないため、私は両手で…。

片手では竿をうまく動かせないため、私は両手で…。

今回は毛針釣りなので、糸の先にはこのような毛針が付いています。

館長の毛針コレクション。これはまだまだほんの一部です。

館長の毛針コレクション。これはまだまだほんの一部です。

種類が多すぎて初心者の私にはいまいち違いがわからないので、とりあえずピンっと来たやつをチョイス。

今回はこれ!

今回はこれ!

中に沈めた毛針をゆっくり上下させてアユを誘うのですが、これがまた腕にくるんです…。重い竿に腕がやられそうになりながらしばらく上下させ続けていると、、、きました!アユヒット!!

小さい体ですが引きが強いのにビックリ!無事、人生初のアユを釣りあげました(^^)

小ぶりですが、立派なアユです!

小ぶりですが、立派なアユです!

館長のおかげで無事数がそろったので、早速アユたちを展示水槽へ~!

釣れたて天然のアユは美しいです!

釣れたて天然のアユは美しいです!

実は、アユのいいところはこの美しさだけじゃないんですよ!なんと、水槽内の石に生えたコケを食べてくれるんです!掃除の手間が省けて助かります笑

アユは川で産まれてすぐ海へ下り、しばらく動物プランクトン等を食べて生活すると、再び川へ遡上します。川に戻ってくると植物食へと食性が変化するため、川でアユを見てみると、石に生えたコケをハミハミしているところも観察することができます。

アユがコケを食むと笹の葉のような跡が残ります。

アユがコケを食むと笹の葉のような跡が残ります。

見て美しい、釣って楽しい、食べて美味しい、飼って助かる笑

アユはいいところだらけなんですよ(・∀・)

水みらい 学校水族館の下見

先日、富山テレビ放送等と共催で行っている

水みらプロジェクト「チャレンジ学校水族館」

の下見に行ってきました。

「チャレンジ学校水族館」は応募があった富山県内の小学校の児童たちと近所の水辺へ採集に出かけ、

身近な水生生物の飼育観察をするというものです。

 

今回下見に行ったのは、富山県東部のとある場所です。

本来であれば、小学校の近くの川で生物採集をするのですが、

対象の小学校うち近くに川がない学校があったので周辺の環境を見てまわることにしました。

まずは、小学校の近くの用水でビオトープっぽく改良された場所を発見!

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採集に入ってみたものの、魚はタカハヤ1個体のみ( ;∀;)

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このほか、コガムシとオニヤンマのヤゴが大量💦

続いて、ちょっと小学校から離れた小川へ。

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タカハヤとオニヤンマのヤゴ。ほかはノトマイマイが1個体・・・

こちらもタカハヤ1個体のみ( ;∀;)

3ケ所目はこの小川の上流へ。

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こちらでは全長12㎝超えのBIGタカハヤが入りました!

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フルサイズのビッグタカハヤ!!

ん~~ 子供たちと採集に入るのはこのあたりかな?

と、めぼしをつけて帰館しました。

 

【追伸】

大好きなトンボにはたくさん会えましたよ~(^O^)

楽しい季節になってきました!

 

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ミヤマカワトンボ

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ニホンカワトンボ(淡橙色翅型)

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ニホンカワトンボ(橙色翅型)

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ハラビロトンボ

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シオカラトンボ

イネのために!

今年も田んぼの生物多様性コーナーの水田で田植えを行いました!

二人で植えると早ーい!!

二人で植えると早ーい!!

今回は新人の西馬さんにも手伝ってもらったので、とてもスムーズに終わりましたよ(^^)

じつはこの田植えの前に水田内の泥を入れ替える作業をしました。こんなこともしてるんだ!ってみなさんに知ってほしいのでその様子をお伝えします!

まず、イネを提供してくれる農家さんの水田から泥をもらいます。

 

ネチャネチャの泥をスコップで掘るのはかなりハード(+_+)

ネチャネチャの泥をスコップで掘るのはかなりハード(+_+)

 

水族館に泥を持ち帰ると、水槽に入れる前に手でほぐします。泥が固まっているとイネが均等に育たないので、なるべく細かくします。いわゆる「代掻き」という作業ですね。

遊んでるわけじゃないよ!この作業の後、手がつやつやに!泥パック効果?(笑)

遊んでるわけじゃないよ!この作業の後、手がつやつやに!泥パック効果?(笑)

そしていよいよ泥の入れ替えです!水槽内に平らに泥を敷いていきます。

なるべく濁りを最小限にするため、そ~っと入れ替えます。

なるべく濁りを最小限にするため、そ~っと入れ替えます。

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作業を終えるといつのまにか顔に泥が!一仕事終えた良い顔してます(笑)

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そして田植え後の水槽。やはり田んぼの主役はイネですね!

収穫までの数か月間、しっかりお世話するぞー!

取材

先日、チャレンジ学校水族館(富山テレビ放送)の取材で南砺市立福野小学校へ行ってきました☆

 

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学校水族館の一角。たくさんの水槽が並んでます!

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カメラマンさんスタンバイOK!

発表会前のリハーサルにおじゃまして、本番前のアドバイスをしてきました(^^)

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よくできた採集地マップ。小矢部川水系旅川。

 

 

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メダカの飼育年表。

 

みんな自分の手で採集して飼育してきた魚たちから、いろんなことを学んだようです。

発表会では、地元の淡水魚を通じて学んだことを伝えるために、紙芝居にしたり演劇風にしたり、

それぞれの工夫が見られて楽しかったです(^O^)

このときは5チームの発表を見せてもらいましたが、驚いたことに

みんな自主的に内容を考えて自らリハーサルに参加したいと申し出た子たちだそうです!

どれも個性的で面白いわけだwww

みんな~ 発表までもう少し…

頑張ってね~(^^)/

※放送は、3月26日頃になるそうです(ローカル放送)。

テンカラ用の和竿

先日、大学時代の同級生で親友のM君が竹竿を作ってくれました(^^)
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竿袋まで手作り!こだわりの逸品☆

渓流の日本伝統的毛針釣りであるテンカラ用です。
お昼休みにちょっと振ってみたら、もう最高!
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竹竿自身の重みでしなり、ラインがスムーズに延びていきます。
中京地域の水族館館長をしている彼は、ヘラ釣師で自分で和竿を作っています。
それも、竹の切り出しから火入れ、塗りまで全行程をやってます。
最近ではミシン掛けもしてるそうで、竿袋も縫ったそうです。もう、退職後の心配はいらないねえ‼️
来春は、この竿で岩魚や山女を釣るぞー(^0^)/

エンジョイ富山!(夏休みの思い出編)

夏休みも終盤です。

みなさまは夏を満喫できましたでしょうか(^^)

この夏 私の休日は、今年小学1年生になった子供の面倒をみると遊ぶことです(笑)(疲)(楽)。

私の影響か遺伝的なものかはわかりませんが、

息子は魚や昆虫など生き物が大好きです。

 

初めての夏休み。

興味の尽きない息子に様々な体験をさせるべく、川に海に山に大忙しでした(笑)

今回は夏休みの思い出をちょこっと紹介します。

まずは川☆

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常願寺川でハゼ、カジカ観察!透明度が高く気持ちいい(^O^)

 

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冬の間、お風呂で練習していたシューノーケリングw

 

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石の隙間からこちらをのぞくカジカ(中卵型)それをのぞきこむ私(笑)

 

続いて海☆☆

 

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わたしの故郷、あさひ町ヒスイ海岸にて☆

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辺ノ島にて カメノテ発見!!

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辺ノ島から水中メガネでのぞくとキュウセンのオスが見えました(^^)

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暗礁では、ホシギンポがフチツボの殻に産み付けた卵を守る姿が観察できました☆

最後に山☆☆☆

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富山市白木峰(標高1,596m)へトレッキング。気軽に登れて景色がサイコー♪

この日は、泉飼育員、草間飼育員も一緒にトレッキング♪

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白木峰 浮島の池で出会ったアオイトトンボ。

カオジロトンボには出会えませんでしたが、オオルリボシヤンマはたくさん飛んでました(^^)

浮島の池には、

モリアオガエルのオタマジャクシ、アカハライモリ、クロサンショウウオ、

ミズカマキリ、マツモムシなど

たくさんの生き物が見られました。

水際のモウセンゴケも美しかったな――♪

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登山中に出会ったシマヘビ。この日はシマヘビだけで7,8匹は出会いました(^^)捕まえているのは草間飼育員(とらえた感想は、ここのシマヘビはみんなおとなしいんだとかwww)

 

富山は川も海も山もすぐそこにあるので、

自然が大好きな人にはたまらない環境ですよ―――(^0^)/

 

 

河川減水!!⇒レスキュー

魚津水族館の近くを流れる急流河川の早月川と片貝川が、ご覧のとおり。

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早月川:流れがなくて、ぬるい・・・

猛暑の夏、大規模な減水が起きました(*_*)

冷たい水を好むイワナ、ヤマメ、アユやカジカの仲間は、水温が上がると死んでしまいます。

そうなる前に「できる限り魚たちを救うのだ!」ということで

魚津水族館では「おさかなレスキュー」と題して、川にとり残された魚を救出し

展示水槽へ移動しています。

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片貝川:カジカ中卵型「ぬるいー!!ヘルプミー!!」

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魚津水族館の水槽:アユカケ「水族館で一安心(・。・;」

何日か繰り返し救出に向かったものの、連日の猛暑で川はどんどん減水し、

水温も23-25℃↑↑↑(汗)上昇する一方です。

魚たちが取り残されていた水溜りにはたくさんのカジカ、アユ、ウグイが

真っ白なお腹を向け死んでいました。

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片貝川:浮いているアユたち

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早月川:苦しそうに口を空けたアユカケ

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早月川:アユカケ、カンキョウカジカ、カジカ中卵型が大量に・・・(涙)

死んでしまったたくさんの魚たちをみると、無残な気持ちになります。

上流は水があって、中流から水を引いている用水路には水があるのに・・・、

本流の下流域には水がなくて川にすむ仲間たちが死んでいるなんて

悲しすぎます・・・

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片貝川:干上がっているたくさんのウグイ(泣)

20150813片貝川レスキュー (9)s

悲しそうに現状を撮影する斎藤飼育員(T_T)

レスキューできたのは、残念ながらほんの一部です。

魚たちが安心してすめる川であってほしいものです。