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イエー!みんなの家展 ヤドカリ物件のつくり方

この前「ウミシダ取り上げ棒」を紹介したので、ついでにもう一つキム作製の小道具を紹介します。

バイの煮つけなどを食べるときに、先端まで身が抜けずに、途中で切れてしまうことがよくありますよね。

それと同じで、巻貝を標本にするために身を取り出そうとしても完全には抜けないことがよくあります。

そのまま放置しておくと貝殻がすごい悪臭を放つようになります。

そこで、登場するのが、

巻貝掃除用針金です!

ぶっちゃけ、ただの針金ですが、端がくるくると巻いてあります。

この巻き具合が重要なポイントで、貝のサイズや巻き方によって調節します。

この貝の中に

ここまで入ります

この針金を貝殻の中にくるくると回し入れて、ホジホジして、水で洗うのを繰り返します。

一回で綺麗にすることは難しいので、臭いがしなくなるまで続けます。

こうして、きれいになった貝殻は、特別展会場でヤドカリの物件として展示しています。

水槽で展示しているヤドカリが入っている「家」が気になったらここで種類を調べることができますよ。

ヤドカリパラダイス

いよいよ夏の特別展「イエー!みんなの家展」が始まりました。
家を持つ生き物といえば、多くの人がヤドカリを思いつきますよね。
なんと今回はヤドカリだけで12種類も展示しちゃいます。

 

例えば・・・

トゲトゲツノヤドカリ

ケアシホンヤドカリ

 

ケブカヒメヨコバサミ

ベニホンヤドカリ

実は、今までバックヤードで暮らしていたヤドカリがたくさんいたのですが、ようやく彼らをデビューさせることができました(笑)。

ヤドカリはパッと見よく似ている種類もいますが、よく見るとそれぞれに個性があります。

水槽でその違いをじっくりと見比べると面白いですよ!

ちなみに、特別展で展示していないヤドカリが常設展示にあと2種類います。

それは以前ひとりごとで紹介したことのあるゴトウヤドカリとユビワサンゴヤドカリです。

ゴトウヤドカリ

ユビワサンゴヤドカリ

本特別展では、ヤドカリ以外にも「家」に関係のある生き物をたくさん展示しています。

みんなでおいおい紹介していきます。

特別展は9月7日(日)まで開催します。

飼育員一同頑張って準備して、楽しい展示に仕上げたので、ぜひ見に来てください。

 

装着!!

ソーメンがおいしい季節になりましたね!
ってことでちょっと名前が似ているソメンヤドカリを紹介します。
ソメンヤドカリは貝殻にベニヒモイソギンチャクをつける習性があります。
早速、ヤドカリとイソギンチャクが複数ついている貝殻を水槽に投入!
するとすぐに、一匹が他の貝殻についているイソギンチャクを漁りはじめました!

ペリッとはがして

自分の貝殻にピタッ

私が他の作業をしているうちに7つものイソギンチャクを装着(笑)

強そう!

夏の特別展では、ソメンヤドカリと同じくイソギンチャクを殻につけるサメハダヤドカリを展示します!

何でイソギンチャクをつけるの ?

と思った方は、ぜひ7月5日から始まる特別展を見に来てください(^-^)

マイナー貝 第8弾

いつの間にやら水槽のガラス面に卵が・・・。

これを産み付けたのは誰だ?

そこは、トピックスコーナーのウミサボテンとウミシダの水槽です。

他にも3種類の魚と、数種類の貝、そしてヤドカリ類が同居しています。

その中で一番怪しいのは、コナガニシか?

コナガニシ

コナガニシは殻の高さが10㎝以上ある中型の貝なので、この卵は小さすぎるような気が・・・。

・・・そんな感じでしばらく様子をみていたら、数日後に親が判明!

産卵現場を目撃!

この卵を産み付けているのはハナムシロガイです。

ハナムシロガイは殻の高さが2㎝くらいの小型の巻貝で、浅海の砂地に生息しています。

富山湾では西部のアマモ場などにたくさん生息しています。

自然界では生物の死体などを食べ、水槽では底に落ちたエサを食べてくれる掃除屋さんです。

普段は砂の中に潜っていて見つけるのが難しいですが、エサをあげた後にはエサを求めて砂の上をウロウロしてます。

隣の水槽にもいるので、探してみてください。

ごつごつイチゴ

ぱっと見イチゴのこれ↓

なんでしょう?

クルッと向きを変えると、中にオカヤドカリが入っています!

「いい家だー♪」

この貝殻は、私が頑張ってペイントしました。
写真のオカヤドカリは、最初カタツムリの貝殻に入っていたのですが、

イチゴを飼育ケースに入れてみるとたった1日で引っ越してくれました~♪

今、水族館では7月5日からの夏の特別展に向けて準備が進んでいます。
この可愛いオカヤドカリも特別展で登場するので楽しみにしていてください!

ウミシダ取り上げ棒

富山湾のトピックスコーナー。ウミサボテンやニッポンウミシダを展示している

ウミサボテンが左側の砂地、ウミシダが右側の岩場&ロープ、

と大まかに棲み場所を分けて展示しているのですが、ときたま砂地に降りているウミシダがいます。

そこはウミサボゾーンなのに…

ウミシダは触手がねばねばしていて網ですくおうとすると、くっいて大変なことになります。

そこで、登場するのが、こちら!

じゃじゃーん!

キム特製「ウミシダ取り上げ棒」です。結束バンドを付けただけの竹の棒ですが、これが優れモノなんです。ポイントは太い結束バンドを2個使っていることです。

このようにウミシダを下から簡単にすくい上げることができて、ほとんど触手がくっついてきません。

これでウミシダを好きな場所まで楽々と移動できます。

我ながらいいものを作りました(^^♪

どうして登る?

サンゴ礁コーナーの入り口で展示しているユビワサンゴヤドカリは、
ちょっと困った癖があります。 水槽をのぞいてみると、

あれ、誰もいない??

こういうときはたいてい水槽の天井に登っています。

この位置だと気付かれないことが多いので、捕まえて底に下ろすのですが、

しばらくするとまた登ります。

どうして登りたがるのか謎です。

脚がとってもキレイなので、それを見せびらかすくらいの態度をとってほしいものです…。

守備範囲

深海コーナーで展示しているミズダコは食欲旺盛です。

水槽の裏側から見たところ

普段はこんな感じで、じっとしていることが多いのですが、エサの気配を感じ取ると、

バッチコーイ

腕と膜を水面いっぱいに広げてエサが落ちてくるのを待ちます。

水面のほとんどをカバーしていて、野球で例えると

「内野に飛んで来た球は全てオレが捕球するぜ!」

くらいの勢いです。

適当にエサを入れれば全てキャッチしてくれます!

なんてエサやりが楽なんだ(笑)。

マイナー貝 第六弾&七弾

久しぶりに書きます、マイナー貝シリーズ。今回はハネガイ類を紹介しまーす。

トピックスコーナーのニホンキサンゴを展示している水槽にいるのが、

オオハネガイです。

そして、よく似たスミスハネガイも一緒に展示しています。

スミスハネガイは殻の形がオオハネガイにそっくりですが、スミスの殻の表面にはたくさんのスジが入っていることで見分けることが出来ます。

どちらもミノガイ科に属するやや大型の二枚貝です。

水深100mよりも深い海に生息しているので、海岸に殻が打ち上がることはまずありません。

そのため生きている姿はもちろん、貝殻でさえ滅多にお目にかかれません。

触手をたくさん出していて見た目がちょっとグロテスクなことからあまり人気が無いのですが、実は珍しいんです!!

そして、最近サンゴ水槽では、前二種と同じくミノガイ科のウコンハネガイをひっそり展示始めました。

この貝は外套膜(ガイトウマク)が光を反射してピカピカ光ってるように見えることで有名です。

だからメジャーって程ではありませんが、マイナーという訳でもないので番外です。

白い殻と赤い触手のコントラストがとても綺麗で、個人的にはかなり好きな貝です。

また発光しているように見えることから、

「発光生物に力を入れている魚津水族館には必要な存在だ!」

という理屈(もしかして屁理屈?)から、展示したいと以前から企んでいました。

ソフトコーラルの水槽にいるのでぜひ探してみてください。

大王②

大王②

長さが180cmの白いパネルに鉛筆で下書きして、

カッターで切って、

切って、

出来あがった物は・・・

ダイオウイカの実物大シルエット!!

草間さんと比べてみるとこんなにデカイ(これは製作中で触腕がまだ完成していません)。

外套膜と脚の長さは4月7日に捕獲されたダイオウイカ(カラストンビを展示)のサイズを再現しました。そのイカは触腕が切れていたので、4月8日に捕獲された個体(口球を展示)との比率計算で長さを推定し、触腕を再現しました。
ちなみにカラストンビの展示と同様、大きさを比較できるように、スルメイカとホタルイカの実物大パネルも用意しました。

ぜひ木村の力作と並んで記念写真を撮ってください。