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産卵

春は多くの生き物にとって繁殖の季節。この前、斎藤さんが書いていたトミヨ属淡水型やゴマフアザラシのように、水族館で飼育している生き物も、ちゃんと季節の変化を感じているようで、春には求愛や産卵などがよく見られます。ここで最近見られた繁殖行動の一部を紹介します!

泉さんも紹介していたアカハライモリ。まだまだ水槽内で求愛行動や産卵が見られます。

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アシナガスジエビがお腹に黄色い卵を抱えています。

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かなり見にくいですが、床に産み付けられている黄色い粒々がヤマトコブシカジカの卵です。

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深海生物コーナーの予備槽内でボウズイカが産卵しました。

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そうそう忘れちゃいけないのがホタルイカ。展示水槽でもよ~く目を凝らせば透明な卵が浮かんでいるのが見えます。

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アカスジモエビ(アカシマシラヒゲエビ)も水色の卵を抱いてます。

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サンゴの枝にキイロサンゴハゼが産卵して親が守っています。

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アカスジモエビとキイロサンゴハゼは春以外の季節にも産卵します。

 

自然界ではめったに見ることができないシーンを観察できるのが水族館のいいところですよね!皆さんも生き物をじっくりと観察してみてください。卵を産む瞬間など、感動的な場面を見れるかもしれませんよ!

シロウ

 サブロウ、シロウ、ヤセサブロウ。

 いったいどんな兄弟かと思いますよね? 

 実はみんな魚の名前なんです。

 このうちの一種シロウを展示しました。

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<どうも、シロウです。>

 シロウは富山では珍しい魚です。僕は富山では初めて見る魚なのでテンション上がっています。ゴツゴツした体にぎょろっとした眼、まるで爬虫類みたいでかっちょいいです!富山湾のトピックスコーナーで展示しているのでぜひ見てください!

 

 ちなみに、日本にはシチロウウオという魚もいて、外国にはハチロウという魚もいるらしいです。でもイチロウ,ジロウ,ゴロウ,ロクロウという魚はいません。どうして3・4と7・8だけ名前がついたんですかね?

 ※生物の状態により展示を変更することがあります。

 

朝と昼の違い

昨日のひとりごとの補足です。

昼間の富山湾大水槽を撮影してきました。見比べてみましょう。

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<昼間の大水槽>

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<早朝の大水槽>

開館中は天井の照明と水槽の上についている照明が点灯しているため、水槽内がちょっと黄色っぽく見えます。また、後ろには表層生物コーナーの水槽が丸見えになっていますね。

 

 

そして、昨日載せたトンネルの上を泳いでいるブリの写真は、立ったままだと群全体が入りきらなかったので、このような姿勢で撮影しました。

再現画像です。

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お客様がいない時間だからできる姿勢です・・・。

好きな時間帯

朝。

水族館が開館する前。

電気が付く前。

まだ薄暗い富山湾大水槽。

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天窓からの光がぼんやりと照らす。

淡い水色に。

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             トンネルの上で輪を描くブリ

 

 

魚たちは水色の中を普段よりもゆったりと泳ぐ。

 

そんな魚たちをただ眺める。

仕事前の至福のひと時。

祝 北陸新幹線開業

かねてより、富山の人たち
が、待ち望んでいた北陸新幹線がついに
やって
きました。

はやく、新幹線を見たいと思った僕は、半年
くらい前から写真を撮影する場所の下見をしていまし
た。でも、いつも天気が悪く、なかなかいい写真を撮ることができな
かったのです。

ついに、最新鋭新幹線W7系をカメラに収め
ることができました。新幹線が速す
ぎて、少しぶれていますが、まあヨシとしておきます。

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※文章が少し変だと思った方は、一番左側の文字を縦に読んでください。

トワイライト

 大阪から札幌を結ぶ豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運行が終了しました。

 僕にとってはいつか乗ってみたい憧れの列車だったので、水族館の裏を通る姿を飼育員室から、たまに眺めていました。結局、一度も乗る機会はありませんでしたが、その最後の雄姿を写真に収めてきました。

kimura566      <3月12日(下り最終便)早月川の鉄橋を渡るトワイライトエクスプレス>

 ところで、トワイライトとは日の出前や日没後の「薄明かり」のことです。海の中にもトワイライトゾーンと呼ばれる場所があります。一般的に水深200以深の光が僅かに届く場所を指します。 トワイライトエクスプレスはもう見ることができませんが、富山湾のトワイライトゾーンに棲む生き物たちは深海の生物コーナーでいつでも見れますよ!
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            <トワイライトの世界に棲む者たち>

 ちなみに、明日から展示が始まるホタルイカも、昼間はトワイライトゾーンで生活しています。実物の発光はすごいですよ!ぜひ見に来てください!
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              <ぼんやりと光るホタルイカ>

柔らカイ

ホームページが新しくなり、飼育係のひとりごとも新しくなりました!最初にどの生き物を紹介しようか迷ったのですが、「やっぱり自分のお気に入りの生物にしよう!」ってことで、まずはこの写真をご覧ください。

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美味しそうなお饅頭。

ではありません!

サラサベッコウタマガイという深海に生息する巻貝の仲間です。写真で見えている部分は貝殻ではなく全て体です。体は寒天質で柔らかく、プルンプルンです。あまりいい例えが出てこないのですが、ミズクラゲよりも断然柔らかいです。

貝殻はどこにあるかというと、この軟体の中に埋没しています。そうそう‘埋没’で思い出しましたが、魚津埋没林博物館が3月20日にリニューアルオープンします。詳しくは埋没林博物館のホームページをご覧ください。一番下にリンクがあります。

話が脱線したので戻ります。取り出した殻はコチラ。

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アワビのような形をしていて、巻貝であることが分かると思いますが、特筆すべきはその薄さと柔らかさです。文章で説明するよりも写真を見せた方が伝わると思います。

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この透明感や手触りは、まるでソフトコンタクトレンズです。なんとなく想像できましたか?こんなにも柔らかい体で、敵に襲われないのか?そもそも、どのような暮らしをしているのか?謎だらけの生き物なので興味は尽きません。

いつか“魚津水族館名物 サラサベッコウタマガイ饅頭”を商品化できたらいいな~って密かに企んでいます。そのために、まずは知名度向上ということで、皆さんサラサベッコウタマガイを覚えていただけたでしょうか?

以上、マイナー貝シリーズ第九弾でした!

リンカーン水槽

変なあだ名の水槽展示が始まりました。特別展ではありません。海岸の生物コーナーの常設展示です。

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この水槽でワラワラとうごめいているのはハナムシロガイです。
長らくトピックスコーナーのわき役だったのですが、ついに、この貝のための水槽と解説を用意しました!
こんな地味な貝のために水槽を1つ使う水族館が他にあるでしょうか?

不破さんと草間さんからは「海岸の生物コーナーじゃなくてバックヤードの趣味コーナーでやればいいじゃん。」「これは、キムのキムによるキムのための水槽だね。」と言われちゃいました。

そんなことはありません!

これは「キムの趣味によるお客様のための水槽」です!
結局、趣味かーい!!

4匹目

伏谷さんがダイナンウミヘビとヒレアナゴ、ホタテウミヘビが並んでいる写真を載せていたのですが、その3種類とイシガレイが一緒にいるシーンを目撃しました!

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右側の白っぽいのがヒレアナゴ。中央の黒いのがホタテウミヘビ。左側がダイナンウミヘビ。 そして3匹に乗られて砂に埋まっているのがイシガレイ。
ちなみに、左上から伸びてきてホタテとイシの間に挟まってるのはダイナンの尾部です。

みんな同じ方向を向いていて(ダイナンの尾部を除く)奇跡的な瞬間ではないでしょうか?

別に張り合っているわけではありませんが、この写真を撮ったとき「伏谷さんに勝った!」って思いました(笑)。

ミミさんの寝相

先日斎藤さんが「アザラシ界一かわいい寝顔のアザラシはミミさんだ!」という話を書いていましたね。

もちろん木村も同意見なので、ミミさんがお昼寝をしていた時のかわいい写真を紹介します!

プールの底で仰向けになり、壁にあるハシゴの一番下の段に右前脚を引っかけています

この仕草が個人的にツボです。 ここからは連続写真で。

ハシゴ下で寝ているミミさん

 

ハシゴから前脚を外し、同じ姿勢のまま浮いてきて

 

水面でプハー

 

「寝ている時も微笑み忘れず」

この時も眼は閉じたままです。

寝顔だけではなく寝ているときの姿勢や仕草までかわいいので、やっぱりアザラシ界一位はミミさんでしょ!

2015/2/17 木村