作成者別アーカイブ: 木村飼育員

フナムシとミサゴ

小中学生の皆さん、夏休みの宿題は順調にこなせていますか?まだ自由研究が終わってない人は、うおすいの特別展で自由研究の進め方やまとめ方などを紹介しているので参考にしてみてください。

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今回は特別展の「海岸の生き物水槽」を紹介します。

大きな水槽にデデンと置いてある岩をよく見ると、その上で何やら動いています。

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ワサワサワサ・・・

そうです、「海辺のゴッキー」ことフナムシです。この水槽を見たお客様から時々悲鳴が聞こえてきます…。ほとんどのお客様に不人気なフナムシですが、よく見ると可愛い顔をしているんですよ。

つぶらな眼がかわいいでしょ

つぶらな眼がかわいいでしょ

アクリルガラス越しであればとびかかってくる心配はないので、勇気を出して観察してみましょう!
ところで、よくよく見るとフナムシの背後に気になる影が二つ・・・。

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背景の青空には僕が海辺で撮影してきたミサゴというワシの仲間の写真を張り付けました。ミサゴは夏でも富山湾の海辺で見られる代表的な大型の鳥です。大きさはトビ(とんび)と同じくらいですが、色が白っぽいことと、翼がやや細長いことで見分けることができます。魚食性で海や川で魚を捕まえて、安全な場所に持っていって食べます。

これがほんとの鷲掴み

これがほんとの鷲掴み

ちなみに、よく見ると右側のミサゴが魚を持っているのですが、この魚はウグイです。

ウグイは富山の河川コーナーと波の水槽で展示しています

ウグイは富山の河川コーナーと波の水槽で展示しています

 

フナムシやミサゴに興味を持った方は海辺に行って探してみましょー。フナムシは足元を、ミサゴは空をよ~く探してくださいね。

サラベー饅頭

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 サラサベッコウタマガイが好きな木村です。僕はこの貝をサラベーと呼んでいます(名前が長いので)。

 以前、ひとりごとでも紹介していますので、まずはこちらを読んでください。<ここをクリック

 現在、サラベーたちはハダカカメガイ(クリオネ)と同じ水槽で展示しています。しかし、クリオネの知名度が高すぎるのか、動かないからか、ほとんど注目されません。地味なサラベーに興味を持ってもらえるにはどうしたらいいだろうか??悩んだ末に閃きました!実際にサラベーに触ってもらおう!ということで、7月23日に開催された「年間パスポートファン感謝デー」で「サラサベッコウタマガイにさわってみよう!」というイベントを開催しちゃいましたー♪♪

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どんな手触りかな~?

 皆さん何かよく分からない生物に恐る恐る触っていました(笑)。でもこれが貝だと説明すると、「こんな貝がいるんだ!」と、ほとんどの方が驚いていました。実際に触った感想は「触ってる感じがしない」というのが一番多かったです。他にも、「ふわふわしてる」、「クラゲみたい」、「気持ちいい」、「プリンみたい」などなど様々な感想をいただきましたよ。多くの方に、深海に棲む不思議な貝に触るという初めての体験をしてもらうことができ、大好評だったと思います。

 さらにさらに、以前のひとりごとでサラサベッコウタマガイ饅頭を商品化したい!と書いたのですが、なんと今回のファン感謝デーでそれが実現したんです☆

 ジャーン!!!

 

サラサベッコウタマガイ葛饅頭

サラサベッコウタマガイ葛饅頭

 このサラベー饅頭は、地元のお菓子屋さんの昌栄堂の工場長さんに、実際にサラベーを触ってもらったうえで、サラベーをイメージして作っていただいたので、模様はもちろん手触りまでサラベーに似ているというこだわりの逸品です。サラベーの模様はもち米で再現していています。この葛饅頭はファン感謝デーの時に無料でお客様に試食していただきました。こちらも大好評だったので、ぜひとも魚津水族館オリジナル商品として売り出したいですね!

ドチベビー誕生

 5月8日の朝、ドチサメが“出産”しました。ドチザメは母親の胎内で卵がかえる卵胎生なので、生まれた時から親とまったく同じ姿をしています。

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突然の出来事に慌てふためく飼育員たち(笑)

 別のドチザメに食べられてしまう恐れがあるため、急いで赤ちゃんをすくい出しました。赤ちゃんは合計4匹生まれ、そのうち2匹は残念ながら死産でしたが、元気だった2匹の赤ちゃんはバックヤードで飼育を始めました。2匹はいずれもメスだったので、勝手に「マナ」「カナ」と名付けちゃいました。

 

マナちゃん 小さな黒い点々が目立つ

マナちゃん 小さな黒い点々が目立つ

カナちゃん 縞模様が細かい

カナちゃん 縞模様が細かい

 ドチザメの赤ちゃんは生まれてすぐにエサを食べるのですが、マナカナはなかなかエサを食べてくれません。スルメイカやホタルイカ、アサリなどを顔の前に近づけると、「うわ~」って感じで身をひるがえします。そろそろ食べてくれないとまずいと思い始めた5日目の朝、地元の甘エビ漁をしている漁船から深海魚を搬入した際に、甘エビが数匹混じっていました。その甘エビはとっても美味しそうだったので、自分で食べたい衝動を抑えつつ、殻を剥いてマナとカナにあげてみました。すると今まで全然反応のなかったマナが甘エビに食らいついたのです。カナもその3日後に甘エビを食べてくれました。二匹がエサを食べてくれてようやく一安心です。

 エサを食べ始めて1週間ほどは甘エビ以外のエサをあげると、口には入れるのですが、吐き出すことが多かったです。でも最近は色々なエサを食べれるようになってきて、生まれてからちょうど1カ月たったのを期に親の水槽の隣で展示を開始しました。

成魚の迫力が凄い…

成魚の迫力が凄い…

 展示は8月31日までの期間限定です。

 とっても可愛いドチザメの赤ちゃん、いつ見るの?今でしょ!

鯉のぼり!

やまよ~り~た~か~い~ こいの~ぼ~り~♪

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これは、先日から始まった春の特別展「コイ展 ~春は恋の季節~」で僕が担当した「鯉のぼりの歌に出てくるコイ水槽」の背景です。画用紙を切り貼りして作った、幅180㎝・高さ60㎝の大作です!

 

ここで、ぜひ注目してほしいこだわりポイントを紹介します。

ポールの上についているクルクル回る部分がうおすいマークになってます。

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そして、下の方に見えている山々は、魚津水族館から見える北アルプスです。毛勝山や剱岳などの形を忠実に再現しました。

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ところで、肝心の鯉のぼりなんですが、黒くて大きい真鯉(マゴイ)と赤くて中くらいの緋鯉(ヒゴイ)がありません。その鯉たちはどこにいったのでしょうか?

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水槽内を、おもし~ろ~そ~お~に~ およい~で~る~♪

バッカルコーン

先週からクリオネを展示しています。

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クリオネという呼び名は俗称で、正式な名前はハダカカメガイといいます。でも、クリオネという呼び名の方が有名になってしまい、ハダカカメガイといっても誰もピンとこないので、ここでもクリオネと書かせてもらいます。

クリオネは一生海中を漂いながら生活する貝の仲間です。パタパタと羽ばたきながら泳ぐ姿が可愛くて癒されます。長時間見ていても飽きません。

でも、気になるのはエサを食べるシーン。クリオネは、同じように泳ぎながら生活をしているミジンウキマイマイという巻貝を食べます。テレビなどで映像を見たことがある人も多いと思いますが、エサを食べるときは普段の可愛らしい姿が豹変します。頭の部分から6本のバッカルコーンと呼ばれる触手を出して、ミジンウキマイマイを捕まえるんです。

その衝撃的な姿を見てみたいのですが、ミジンウキマイマイを手に入れることができないので、無理だろうと諦めていました。

 

ところが・・・

 

先日、斎藤さんと大原さんと三人でクリオネを見ていたら、なんと、バッカルコーンを出した個体がいたんです!二人がすぐ隣にいるのに、思わず「バッカルコーン出とるー!」って大声で叫んじゃいました。二人はびっくりしたと思います。ごめんなさい。

その後、バッカルコーンの写真を撮りたくて粘ってみました。粘ったかいがあり、何とか証拠写真を撮ることができたので御覧下さい。

頭から出ている長い6本がバッカルコーンです。両端の短い2本は触角です。

頭から出ている長い6本がバッカルコーンです。両端の短い2本は触角です。

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結局、なぜバッカルコーンを出したのかは不明ですが、エサが無くても稀にバッカルコーンを出すことは分かりました。

バッカルコーンを見たい!というマニアックな方は水槽前で少し粘ってみてはいかがでしょうか?

ポルカドット

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このエイは南米のアマゾン川の支流シング―川水系に生息するポルカドットスティングレイです。

ポルカドットとは水玉、スティングレイはエイという意味なので、見たまんま「水玉模様のエイ」ということですね。ポルカドットスティングレイという名前は長いので、飼育員はたいてい「ポルカ」と略して呼んでいます。ポルカたちはピラルク水槽の底を滑るように泳ぎ回っているのですが、見た目のインパクトがあるので、多くのお客様の注目を浴びています。

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そんなポルカがいるピラルク水槽から左に少し進むと、魚津水族館オリジナル缶バッジを販売しているガチャガチャがあります。

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このガチャガチャは種類数がとても多く、何が出るかは全く予想できません。

 

先日、このガチャガチャを購入してくれた若いカップルがいました。

さっそくカプセルから缶バッジを取り出すと。

女:「あ、これさっき見たやつじゃない?」

男:「ほんとだ、そこの水槽にいたよね。」

そう会話しながらピラルク水槽の前に戻り、魚名板を見て・・・

男:「これだ!ポルトガルスティングレイだって。」

女:「へ~、ヨーロッパにいるんだ。」

ポルトガルじゃないんだけど!!! 

ノドグロ

アカムツを富山湾のトピックスコーナーで展示しました!アカムツは良い状態での搬入ができず飼育が難しい魚ですが、世界で初めて富山県の水産研究所で種苗生産に成功した幼魚を提供して頂き、魚津水族館で初めて展示することができました。

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アカムツという魚の名前を聞いたことがない人も、「ノドグロ」と言えばピンと来るはずです。そう、あの有名なテニス選手も食べたいと言った高級魚です。でも、なぜノドグロと呼ばれるのでしょうか?

アカムツの口の中

アカムツの口の中

この写真を見れば一目瞭然ですね。

 

 

 

ところで、やっぱり気になるのは、その味ですよね??

実は、先月僕は幸運にもアカムツを食べる事が出来ました。とある飲み会の席で、館長が注文してくれたのです。

 

館長とアカムツのツーショット

館長とアカムツのツーショット

右端の丸いのはサツマイモです

右端の丸いのはサツマイモです

アカムツの身は白身で、ものすごく脂がのっていて、口の中でとろけていきました。本当に美味しかったです!

館長ごちそうさまでした。(またお願いしま~す)

 

PS. 値段は怖くて聞けませんでした・・・。

赤ちゃんザラビク

富山湾を代表する深海魚ザラビクニン。魚津水族館で久しぶりにザラビクニンの繁殖に成功したので、その赤ちゃんを展示しましたよ~。

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時はさかのぼり、2014年春、展示水槽でザラビクニンが産卵しました(写真撮り忘れていました…)。親のザラビクニンたちはお亡くなりになってしまったのですが、時は流れ・・・、卵の存在も忘れられかけた20141122日、ようやくザラビクニンの赤ちゃんが生まれてきました。

※白くて大きな卵はボウズイカの卵です

※白くて大きな卵はボウズイカの卵です

 

生まれた時の大きさは約12mmでした。 

そこからの成長ぶりをダイジェストでお送りします。

 

生後約1カ月後(20141228日)

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生後約2ヶ月後(2015年1月20日)

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生後約5ヵ月半(2015年5月4日)

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生後半年を目前にして☆になってしまった子(全長36.4mm)

 

今では大きさが約6㎝になり、すっかり成魚と同じ姿になりました。

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僕が頑張って育てた子たちをぜひ見に来てください。

めちゃくちゃ可愛いですよ~!

 

リーフフィッシュのあくび

 夏の特別展「トリック展」の最初の水槽にいるリーフフィッシュ。

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 本当に枯葉そっくりの見事な擬態で、多くのお客さんが驚いています。

 そんなリーフフィッシュが、あくびをする瞬間をカメラに収めました。

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 口やヒレを全開に広げて、見ているこっちも思わずつられてあくびをしてしまいそうな見事なあくびです。こんなにも口が伸びるのかと驚かれた方も多いと思いますが、僕は口ではなく頭の角度に驚きました。他の魚も頭部は多少動かせますが、リーフフィッシュの頭がこれほど動くとは思っていませんでした。どんな構造になっているのでしょうか?

 

 ちなみに、リーフフィッシュのあくびは、かなりの確率で見られます。写真を撮るために水槽前に張り付いていると、10分の間に3個体があくびをしました。興味がある人は水槽前で少し粘ってみてください。

 

壁にも注目!

夏の特別展「トリック展~さかなたちの㊙能力大特集~」が始まっています。

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今年の展示の特徴は壁面を大々的にデコレーションしたことと、解説パネルを全て4コマ漫画風にしたことでしょうか。

今回は水槽の外側の飾りつけのこだわりを少し紹介します。

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これだけでは何のことか分からないかもしれませんが、なんとなく雰囲気は伝わるでしょうか?ちなみに全て画用紙を切り貼りして作りました。このように、水槽内だけでなく、周りの装飾も飼育員が頑張って作ったのでぜひ見てくださいね!